*2007年秋季昇級審査会(第1回)から2011年夏季昇級審査会(第11回)までの記録です。
2011年
夏季昇級審査会 | 第11回昇級審査会 8月28日 |
中止となった春季昇級審査の振り替えは5・6月に各道場稽古の中で約2カ月遅れて行いました。
その為、今回の『夏季昇級審査会』までの稽古準備期間が短くなり受審者は厳選され従来に比べて幾分小人数での開催となりました。
小人数とはいえ、前回に引き続き受審資格を得た道場生は短い稽古準備期間の中で技量を向上させた『意識の高い努力家』とも言え、型・組手試合共に通常よりレベルが高く白熱したものとなりました。
小人数となった昇級審査と対照的に同時開催の『昇段審査受審資格査定テスト』は1級準指導員の道場生が増えたこともありよりスケールの大きなものとなりました。
本年度の昇段審査受審資格者最終選考の意味合いをもつ今回のテスト。
型は『臥竜』『十八』の2つに絞り込み、基本・移動稽古を重点的に行いました。
稽古の中で日常的に行う基本稽古でありますが、『テスト』という形態でそれを見直す機会は上級者である1級クラスになると余りなく、気づかずに間違えていた箇所もあったのではないかと思います。
先生方からも度々指導を受ける場面が見られました。
今回のテストで改めて確認し学び直すことも多かったのではないでしょうか。
移動稽古は有段者レベルの難易度の高い技が多く、始めは苦戦をしておりましたが号令が進むにつれ適応力を発揮し良くこなしておりました。
応用技もあくまでも基本技が土台となっており、逆に言うのならば基本技がしっかりとしたものであるのならば応用技にも充分対応出来るということをおぼろげながらにも感じることが出来たのではないかと思います。
今後も年に3回行われる『昇段審査受審資格査定テスト』のうちの1回は基本技中心に行って行く予定です。
また今回初めての試みとして『昇段審査受審資格査定演武』をプログラムに組み入れ、下九沢道場のK・H1級とA・T1級が挑戦しました。
これは大勢の参加者・見学者が集まり注目する状況下にある昇級審査会の場において型・試割りなどを行うことによって、(プレッシャーに負けずに実力を発揮出来る)精神的な強さを養成することを目的とした演武です。
自主性を促し演武の内容を決めるのも大体を彼らに委ねて、この日を向かえるまで演武を成功させることのみを目標に集中して稽古を行いました。
失敗も幾つかありましたが、いつものように組手試合の勝利に向けて稽古を積み重ねる日々とはまた違った厳しさを味わう良い経験になったのではないでしょうか。
昇級審査会の最後に先生から年内最後の審査会となる『冬季昇級審査会』の中で青武学舎初の『昇段審査会』も合わせて行うことが発表されました。
今回の『昇段審査受審資格査定テスト』の内容も審議された結果、最終的にS・S(下九沢道場)、T・O(当麻道場),S・Y(当麻道場)1級の3名が選考され昇段審査会挑戦が決定しました。
次回第12回昇級審査会において青武学舎初の黒帯は誕生することが出来るのでしょうか。 彼らの健闘を見守って頂ければと思います。
1級先輩は自分の試合とともに スタッフ業務がある為大変。 皆でミーティング。 | 受審者の受付。 今回もスタッフの皆様の活躍に より速やかに出来ました。 |
試合前の緊張には仲間とのおしゃべりが一番! 何か楽しそう? | 審査会直前の整列。黙想して待ちます。 |
筆記テスト開始。1級スタッフが見守ります。 | 終了後は試合前に精神統一の 『黙想』 |
まずは基本技の審査から。 | 「セイッ!セイッ!」と大きな 気合いが会場一杯に響きます。 |
腰をしっかり落として「合掌!」 | 基礎体力のテスト 『拳立て伏せ』 |
白・オレンジ・青帯審査会
白帯『約束組手』
決まってる!かな・・・? | 白帯はさらに基礎体力テストを たっぷりと行います。 |
オレンジ帯『太極Ⅰ・Ⅱ』
青帯 『平安Ⅰ』
オレンジ・青帯連続組手
どの組み合わせも違う道場の初対決です。 | 意地と意地がぶつかりあう? |
幼年部の子も頑張って闘い抜きました。
白・オレンジ・青帯の昇級審査会の閉会式。先生の話を真剣に聞きます。
どの顔も完全燃焼のすっきりした良い表情をしております。
昇段審査受審資格査定演武
大勢の見学の方々を前にしてプレッシャーも大きかったと思いますが… 頑張りました!
型試合
黄帯型試合『平安Ⅱ』
緑帯(4級)型試合『平安Ⅲ』
緑帯(3級)型試合『平安Ⅳ』
茶帯(2級)型試合『平安Ⅴ』
昇段審査受審資格査定テスト
頼れるのはこの日までの稽古量だけの実力の世界。 静かながらにも『生き残り』を賭けた厳しい空気が漂う。
基本稽古
移動稽古
型『十八(セイパイ)』
型『臥竜(ガリュウ)』
組手試合
中段回し蹴り! しかし間一髪でかわす | 真剣な戦い。道場の仲間も真剣に見守ります |
膝蹴りで攻め込む | 上段回し蹴りが炸裂! |
下段回し蹴り対中段回し蹴り | 下段回し蹴りの攻防 |
中段回し蹴りで追い込む | 激しい攻めを必死にブロック! |
踵落としが炸裂! | ヘッドギア越しにも必死さが伝わります |
最後に12月に青武学舎初の昇段審査会に挑戦する3名による決意表明? 皆の前で勇気を出して合格宣言!
全ての闘いが終わって・・・ 最後まで残った上級者の受審者。とても暑い中長時間に亘り頑張りました。
春季昇級審査 | 2011年5月・6月 |
*当初春季昇級審査会は第11回昇級審査会として、4月17日に予定されておりました。しかしながら東北地方太平洋沖地震の余震が懸念されたことと、また被災地の被害状況を考えた際「自粛し少しでも節電などを行い復興に協力すべき時期である」と判断した故に中止とさせて頂きました。
イベントとしてではなく通常の稽古の中で5月から6月の間、各道場にて『昇級審査』を行うこととなりました。
渋谷道場昇級審査
麻溝・陽光台道場昇級審査
下九沢道場昇級審査
当麻道場昇級審査
橋本道場昇級審査
*合同のイベントとしては中止となりましたが、道場生の『熱意』に応える意味で急遽、通常の稽古と兼ねながら昇級審査を行いました。
通常の稽古の中でも『いつもの道場と違う雰囲気』が漂う中、各道場緊張感のある白熱した内容となりました。
2010年
冬季昇級審査会 | 第10回昇級審査会 12月5日 |
2010年最後の開催となった今回の冬季昇級審査会。青武学舎にとって通算10回目の開催という記念すべき審査会となりました。
内容的にも過去にはない程の充実したものとなりました。それは受審者各人の技量だけではなくこの日を迎えるまでの『稽古における熱気』、あるいは当日のスタッフ・1級の方々の迅速かつ温かなサポートからなる『行事進行の完成度』など、細部に亘ってその充実さを感じることが出来ました。
今回、白・オレンジ・青帯の型審査は試合形式では行わなく、細やかなジャッジによる採点制で行われました。
「ミスは絶対にしないように」と事前に警告をした上でのこの方式は年少・初心者には緊張感を促し、『自分自身の弱い心との闘い』の模様となりました。
100名以上の受審者に囲まれた中での審査はそのプレッシャーも大きかったと思われますが、日常では余り味わえない良い経験となったことでしょう。型の技術向上にも役立った様に感じられました。
黄・緑・茶帯の型試合は白熱したものとなりました。特に黄・緑線有りの部は接戦が多く、判定を下す審判も悩ます?試合が続きました。
立ち方だけではなく『技の切れ』具合なども勝敗を決めるポイントとなった様です。
白熱した型試合とは対照的に型の『昇段審査受審資格査定テスト』は重厚な空気を感じさせる中で各道場の仲間が見守る中、粛々と行われました。
決して意図的に作り上げたものではないのですが型の査定テストは回を重ねるごとに緊張感の漂う空間が構築されてきた様な印象を受けました。
第三者である『審判に勝敗を決めてもらう』試合とは違い、各道場の上級者であり準指導員でもある1級が全員一斉に型を披露するこのテストはミスをしたり他者より劣るのならば、(今後の空手修行に繋げるためにも)潔くその力量不足を自らが認め・反省し『恥じる』世界といえるのかも知れません。
出来ない型があれば自ら挙手し、少し表情を強張らせながらも退場していく。
その潔い振る舞いの中にも「見苦しい真似はしたくない…」という少年・少女でありながらも彼らの胸中にある『プライド』が見え隠れしておりました。
また最後まで残り型を演じた者には憧れの眼差しで見守る姿に青少年らしく嫉妬心の無い『素直さ』を感じさせてくれました(後日各道場の1級の間で「~道場の○○君の型が凄かった!」などの会話が多々聞かれました)。
組手試合においても、茶帯以上の上級者の組手は初・中級者の色帯と比較して強さだけではなく攻守の技術のバランスや間合い・タイミングの取り方などに長けており、空手の経験の無い御父兄の方々からも
「やはり茶帯になると動きが綺麗で違いますね!」
といった感想が聞かれました。
また試合時の挨拶などの礼儀もきちんとしておりました。
やはり道場における黒帯のあるべき姿とは謙虚な姿勢でありながらも本人がその強さと力量に自信と誇りを持ち、周囲も「彼が黒帯を締めるのならば納得ができる」と認められたものが理想的なのではないかと思います。
この『黒帯への道』のコーナーも最下部の第1回目の昇級審査会時は殆んどが個性の無い白帯の初心者でした。
しかしこれからご覧頂く写真から(回を重ねて)今回第10回目ともなりますと、僅かながらもキラリと光り輝く個性を携えた道場生が現れてきたことを感じて頂けるのではないかと思います。
青武学舎初の黒帯誕生もいよいよ秒読みの段階となってきたようです。
会場前に先生から業務の説明を聞く1級軍団。 今回も大活躍でした(感謝!) | ズラリと並んだ受審者たち。緊張感が漂います。 |
筆記テストの余りの時間は各自各自精神統一。 これから闘いが始まる… | 基本稽古の進行は当麻道場S・Y1級! 統率力が問われます。 |
大迫力の基本技の審査。柳澤1級は動じず見事に100名以上の受審者を一人でまとめ上げました(立派!)。
白・オレンジ・青帯審査会
オレンジ帯『太極Ⅰ・Ⅱ』 | 青帯『太極Ⅲ・平安Ⅰ』 |
白帯『約束組手』 | 初めての審査会。 この日の為に頑張って稽古してきました。 |
どっちが「決まって」いるかな?
白帯恒例の基礎体力テスト。先輩も通ってきた道。見学者も思わず「頑張れ!!」
オレンジ・青帯の最後の試練は連続組手。 1級先輩の目が光る。 | 最後の方はかなり苦しそうでしたが、 最後まで皆頑張りました。 |
型試合
黄帯型試合『平安Ⅱ』 | 緑帯(4級)型試合『平安Ⅲ』 |
緑帯(3級)型試合『平安Ⅳ』 | 茶帯(2級)型試合『平安Ⅴ』 |
どの帯の試合も真剣さが伝わる熱戦が続きました。
昇段審査受審資格査定テスト
粛々と進行していく査定テスト。自信の無い型は自ら「潔く辞退」し、退場して行きます…
型 『最破(サイファ)』
型 『突きの型(ツキノカタ)』
型『十八(セイパイ)』
組手試合
上段回し蹴りが炸裂! | 見事。「技有り!」 |
今回の組手試合は実力が拮抗した者同士の組み合わせが多く、延長戦にまで縺れ込むケースが続出しました。最後の最後は意地?
力強い膝蹴り | 間一髪で受けた?スリリングな攻防。 |
踵落としが命中!
接戦だった上級者女子のこの2試合。 | 試合後は爽やかに健闘を称え合っておりました。 |
今回実験的に行われた大谷1級(当麻)の『1級同士による』連続3人組手。心身とも崩れずに完遂する事が大切です。
中学生のライバル同士?の対決。なんとも豪快な踵落としです。
全ての試合・審査を終えた上級者の道場生。長時間に亘りましたが最後まで頑張りました。
夏季昇級審査会 | 第9回昇級審査会 8月29日 |
記録的に猛暑日が続いた2010年の夏休み。
その最後の日曜日に行われた夏季昇級審査会は『恵みの雨』を期待していましたが… 生憎外は快晴でエアコンの無い会場内は非常に蒸し暑く、過酷な状況下での開催となりました。
熱中症による事故が懸念された為、その対策の一つとして今回からまだ体の弱い幼年・小学生低学年の多い白・オレンジ帯の部の審査会を前半に行いました。
終了後一度その部のみを閉会・解散し、後半の型・組手試合・『昇段審査受審資格査定テスト』に移行するという『同時開催の2部制』で進行されました。
初の試みでしたが、混雑も少なくスムーズに進行ができ、このところ増え続ける審査会参加者への対応の面でも効果的でした。
また受審者の集中力を持続させる意味でも有効でしたので、今回だけではなく今後もこの形式が定着することと思われます。
『昇段審査受審資格査定テスト』も徐々に青武学舎の道場生の中でも浸透してきたようです。
1級を合格したという喜びと同時に
「これからが大変なんだよなあ…」
という言葉が新1級当人だけでなくその御父兄の方々の間でも聞かれる様になりました。
『学校を卒業して次の世界にステップ・アップする時の緊張感』に似た?この感覚は上級者としての自覚を促すものとなることでしょう。
またこれまでの数回『昇段審査受審資格査定テスト』に挑戦してきた子からは
「ここまで頑張ってきたのだから必ず黒帯になるぞ!」
という言葉がしばし聞かれました。
まだまだ少年・少女である彼らながらにも数年間に亘っての積み重ねによって築いてきた『1級という立場へのプライド』を感じられ、頼もしく思いました。
また審査員の先生方から会終了後、
「青武学舎はスタッフと1級の方々の働きぶりが素晴らしい!」
とお誉めの言葉を頂きました。
誠に有り難く、道場としましても嬉しい限りであります。
やはり黒帯というものは本人の努力だけではなく、様々な方々との関わりとご協力によって育てられるものなのだと改めて今回の審査会で感じることが出来ました。
その事は黒帯を目指し厳しい空手修行をする道場生も各自自覚すべきことでしょう。
この『黒帯への道』のコーナーをご覧になられ見守って頂いている皆様にもその事をお伝え出来れば…と思います。
開会前のミーティング。 今回は1級軍団が大活躍してくれました。 | いよいよ緊張の開会。皆真剣な表情です。 |
まずは筆記テストから。 学年によって内容が違います。 | もう上級者は慣れたもの? 「う~ん…」 |
実技審査は基本稽古から。 | 技の正確さだけではなく気迫や一生懸命さなど 内面的なものも評価されます。 |
苦手な人が多い?『柔軟性テスト』 | 拳立て50回は挑戦者のみ。 「まだまだ!」「もうだめ~」「頑張れー」 |
白・オレンジ帯審査会
オレンジ帯の型審査。試合形式でない代わりに失敗の場合は『保留』となる厳しさ。 うっかりミスの無いように…
白帯の約束組手と基礎体力の審査。 | 青武学舎では「気持ちの強さ」を養うために 基礎体力強化稽古も厳しいです |
オレンジ帯は連続3人組手。この日は暑くてキツかったと思いますが良く頑張りました。
白・オレンジ帯の審査会はこれで終了。頑張ったご褒美に先輩からお菓子のプレゼント!
型試合
黄帯型試合『平安Ⅱ』
緑帯(4級)型試合『平安Ⅲ』
緑帯(3級)型試合『平安Ⅳ』
型試合は帯色関係なく真剣で白熱したものとなりました。「僕が(私が)1番だ!」
組手試合
上段前蹴りが炸裂 | 回し蹴りを捌いて反撃 |
とても暑かったこの日、どちらも譲らず再延長戦にまで縺れたこの試合。本当に良く頑張った!
激しい蹴りの攻防 | 上段回し蹴りVS上段回し蹴り 「技あり!」 |
中段回し蹴りがヒット!
上級者の連続組手。技術・体力・精神力など、細かく先生方に見られます。
連続組手は後半になると苦しい…。必死に闘い抜く。
とても暑い中での昇級審査会、皆本当によく頑張りました!黙想しながら何を思うか…
春季昇級審査会 | 第8回昇級審査会 4月18日 |
8回目を迎えた春季昇級審査会は実に春らしい暖かな気候の中、激しい熱戦が長時間に亘って繰り広げられました。参加者も100名を超え、過去最大人数での開催となりました。
時期的に3周年に該当する今回の昇級審査会は緑・茶帯の受審者の人数が多かったのが印象的で、技術的にも少しづつではありますが高度な攻防が見受けられ3年間の道場生の成長を感じさせてくれました。
今回からいよいよ『昇段審査受審資格査定テスト』が本格的なものになってきました。
先の昇級審査会で1級に昇級した道場生(『準指導員』という立場になります)は4ヶ月間もの間、この日を目指し1つでも多く昇段審査会の課題型の査定を受審出来る様に稽古に励んでおりました。
昇段審査を受審するために最低限の条件として(あくまでも受審のみ)、事前に昇段審査受審の際の課題型の査定を全て終えていなければなりません。
「頑張れば頑張る程、早く黒帯に近づける」
というこの査定テストは各自の『稽古におけるモチベーション』と『技術的なポテンシャル』を引き上げることにおいては効果的に感じました
(この4ヶ月間を見た様子では積極的に他の道場に出稽古に行ったりなど各人努力の姿勢が見受けられました)。
日常の稽古において、一般部・少年部ともにキャリアを重ねて1級にまで駆け上がると,慣れというものが生じ、マンネリズムに陥るという悪循環を引き起こします。
まず自分自身が黒帯に昇段するということを課題型の修得という身近なものから意欲を持たせ、常に刺激を与えることによってマンネリズムに陥ることを防ぎ、それを修得した際の充足感を上級者としての自信に繋げられるものになればと思います。
最もこの『昇段審査受審資格査定テスト』に挑戦している道場生は言わば『猶予期間』の最中にあり、この時期に稽古を通じて組手・実戦においても強さと技量を高め、道場としましては各人の武道家としての『人格の陶冶(とうや)』を行い、見守り支えなくてはなりません。
特に
「頑張れば頑張る程、早く黒帯に近づける」
という脱マンネリズムの為に打ち出した、言わば『成果主義』的な育成方法の弊害も認識した上で、あくまでも青武学舎の理念にブレが無い『黒帯への道』でなくてはなりません。
よって昇段審査挑戦まではここからさらにある程度の期間を要することとなります。心・技・体すべての面での成長を求められる時期だと思われます。
いよいよこの『黒帯への道』のコーナーも具体的にどの様な黒帯が誕生するのかを見守る段階となってまいりました。
まずは基本稽古の審査。どの顔も気合い一杯の元気な表情です
「ぼくの蹴りどう?」 「ボクの方が高く蹴れるぞー!」 | 基礎体力テストはキツイけど「気合い」で頑張る! |
青帯の型試合は『太極Ⅲ』と『平安Ⅰ』 | 皆真剣な表情です。「少し崩れたかな…」 |
黄帯は『平安Ⅱ』 | 騎馬立ちはしっかり落として |
緑帯の型試合『平安Ⅲ』のフィニッシュ。 「決まったかなぁ」 | 真剣な表情です |
茶帯の『平安Ⅴ』。 | 1級への昇級をかけて激戦が続きました。 |
初めて昇級審査会に挑戦する白帯は緊張気味?約束組手、基礎体力テストに必死に挑む
いよいよ本格的になってきた『昇段審査受審資格査定テスト』。上級者の真剣な面持ちに会場は独特の緊張感が漂う
平安は全て『裏回り』になる為、やや苦戦気味?
そして組手試合へ― | 今回も激戦が続き、 延長戦まで縺れる試合が多かったです。 |
激しい打ち合いの接戦を制した見事な上段回し蹴り。「技あり!」
オレンジ帯は連続2人組手。初めての組手試合で初めて戦う相手。気合いが入っておりました
「相手と自分自身に勝つ!」 苦しい2人連続組手!
2009年
冬季昇級審査会 | 第7回昇級審査会 12月6日 |
インフルエンザが猛威を振るう中、本年度最後となる冬季昇級審査会が行われました。審査会当日が近づくにつれてその影響は増し、稽古への欠席者が増加して行きました。稽古を充分に積めない状態で挑戦した受審者も多く、まさに『気合い頼り』の挑戦でした。
今回の受審者の中では初めて組手試合に臨むオレンジ帯の割合が多く、開会前の会場の至る場所で緊張したオレンジ帯道場生の顔が見受けられました。
開会して整列してからも彼らに感化されたのか、全体的に会場の空気は重いものとなり、各人表情は緊張感からか硬いものが伺えました。
しかしその緊張感を振り払うかのような基本稽古審査時の気合いは迫力があり、とても力強いものでした。
型試合では緑・黄帯の試合が接戦が多く、白熱したものとなりました
(審判の方々もどちらに勝敗を決める旗を揚げるべきか苦しんでいられました)。
型の号令をゆっくり目に掛けるので腰の落ち具合と立ち方の正確さが勝敗の分け目となった様です。
また今回から昇級審査会と同時に『昇段審査受審資格査定テスト』を開催することとなり、2名の1級が審査員の先生方に昇段課題型を査定されました。
難関である昇段審査に合格する実力を高め、「黒帯に昇段」ということが遠い先のことではなく身近に意識し、その「やる気」を高めることが期待出来ます。
ぜひとも1級の道場生には積極的に挑戦して頂きたいと思います。
この冬季昇級審査会では6名の道場生が1級に合格し、昇級となりました。少しづつではありますが、『黒帯への道』を目指す道場生がこの青武学舎からも現れてきました。まだまだ先は長く険しいですが、黒帯という目標を見失わずに頑張って頂きたいと思います。
過去最大の受審者の為受付も大変… スタッフの皆様有難うございました | これから行う筆記テストに向けて精神統一 |
基本稽古の審査。多人数での気合いの迫力は凄かったです
型試合青帯の部
型試合黄帯の部
接戦が続いた型試合緑帯の部
型試合茶帯の部は難易度の高い『平安Ⅴ』
どちらが上手いかな? | 今回初めて行われた黒帯受審資格査定演武。 1級の先輩も緊張? |
オレンジ・白帯は厳正な採点方式により審査されました
激しい突きの打ちあい。 「負けてたまるか!」 | 見事な正拳中段突き |
真剣な良い表情をしています | 上段回し蹴り | 痛くても… くじけずに立ち向かう |
激しい蹴り合い。この日の為に磨きあげたものを全力で振り絞ります。
見事な上段回し蹴り。「1本!!」
奥足への強烈な下段回し蹴り
先生の総評。皆真剣に耳を傾ける。 | 多人数の為長時間に亘った審査会。 完全燃焼? |
夏季昇級審査会 | 第6回昇級審査会 8月23日 |
第6回目を迎えた今回の審査会は過去最大の受審者数となりました。そのため審査会の進行を進めるうえで混乱が懸念されましたが、スタッフの方々の過去の審査会の経験を活かしたサポートと成長した中学生受審者のお手伝いにより、むしろ以前の審査会より迅速にかつスムーズに進行することが出来ました。
型試合は今回から2コート同時進行制、白帯約束組手は5組同時進行制となりましたが、目立ったミスもなく、いずれも前回までの1コート制の時と殆んど変わらない緊張感を保って進行でき、熱戦が続きました。
全体的に型は上級者の方が熱心に稽古に取り組んでいるようで試合内容も良かったのですが、逆にオレンジ・白帯の初級者の型試合のレベルが余り高いものとは言えず、今後の型の稽古に対する意識を考えさせられるものとなりました。
組手試合は実力が同等の者同士の取組が多く、白熱した内容となりました。
上級者同士の試合になると、試合の取組が数日前に発表になった時点で、過去の審査会で何回か顔を合わせているので対戦相手を意識しているような様子が伺えました。
周囲もそれを知っているので同じ道場の仲間の「注目の試合」にも関心を持ち、自分の試合が終わった後でも熱心に道場の仲間の試合を見守り応援する姿が微笑ましかったです(中には審査を今回受審しない道場生も試合の応援の為に来場してました)。
また、今回から中学生の筆記テストが無くなり代わりに事前に課題を与えられた『小論文』を当日受付に提出するという方式に変わりました。
多感な時期の中学生に「武道家とはどうあるべきか?」ということを考えさせるきっかけになればとの考えで実験的に試みてみました。
その小論文の書かれた内容を読むと、文面から中学生ならではの純粋な正義感が感じられ、この気持ちを本気で忘れないでいてくれれば少し大袈裟ではありますが『日本の未来の宝』となってくれるのではないかと感じました。
青武学舎の素読と訓話による道徳教育を顧みて、その考えを頭に留めるだけでなく、肝(はら)に落とし『胆識(たんしき)*胆力のある実行力を伴った見識』を身に付け強く育てる意味でも今後も続けて行きたいと思います。
最後に、この日の天気は幸か不幸か?朝から快晴で、この夏最後の猛暑の中での開催となりました。
エアコンのない大変暑い会場でしたので熱中症による事故が懸念されましたが、スタッフの方々の「マメな声かけ&給水促し作戦」により、何事も無く無事に終えることが出来たことが何よりも有り難かったです
(スタッフの皆様、お心遣い誠に有難うございました。またとても暑い中でのスタッフ業務、御苦労様でした…)。
『渋谷緑帯3人衆』は直前まで型稽古を反復。 「もう大丈夫かな…?」 | 過去最大人数の受審者。 壁から壁までズラリと |
筆記テスト答案用紙を前に気合が入る? | スタートと同時に全力で答案用紙相手に「組手」を挑む |
基本稽古審査時のそれぞれの表情。慣れて余裕のある顔。緊張して必死な顔、それぞれですね…
基礎体力審査の柔軟&拳立て伏せ。 | 中学生は今回から拳立ては30回。 少しキツイ? |
今回から2コート同時進行となった型試合。 青帯は『太極Ⅲ&平安Ⅰ』 | 黄帯の型試合は『平安Ⅱ』 |
緑帯線なしは『平安Ⅲ』で試合を
白帯の約束組手の審査は今回からは勝敗で評価を決めるのではなく、一人一人を採点する方式となりました。その為、細かいミスも指摘されます
とても暑い中皆よく頑張った! 地獄の?白帯基礎体力テスト | 組手試合前の緊張感あるそれぞれの表情 |
上段回し蹴りが鮮やかにヒット! | 真剣さが伺える良い表情です |
正拳突きで相手を追い込む。 「負けてたまるか!」 | 真剣勝負だからこそ慎重さを忘れずに |
中学生同士の激しい戦い。 鋭い上段回し蹴りが炸裂! | これが一番嬉しい? 最後は先生方からお菓子のプレゼント! |
春季昇級審査会 | 第5回昇級審査会 4月19日 |
青武学舎平成21年度最初の昇級審査会となった今回の審査会。
昨年度まで小学6年生だった道場生も4月からは中学生となり、『一般部(中等部)』として初の審査会となりました。
中学1年生とはいえ入門時に比べて随分と逞しくなり、最前列に並んだ姿は中々の迫力がありました
(中学生は部活、試験との兼ね合いがあり継続するのは難しい年代ですが黒帯まで頑張ってもらいたいです)。
また昨年から活動を始めた橋本道場の道場生数名が今回初めて受審しました。
その影響もあり白帯の受審者が増え、過去最大人数での審査会開催となりましたが、お手伝いをして頂いたスタッフの方々の手慣れた進行によりスムーズに行うことができました
(アクシデント時も過去4回の経験をそれぞれ活かして頂いておりました、有難うございます…)。
また型・組手試合も全体的にレベルが上がってきており、熱戦・接戦が続きましたが(組手試合では9試合が延長戦まで縺れ込みました)基本稽古における細かい指摘、注意が審査員の先生方から今回は多かった様な気がします。
上級者も、もう一度基本技を見つめ直す時期に来ているのでしょう。
青武学舎の旗揚げからの道場生も次回からは茶帯に挑戦するようになります。
初心を忘れず稽古を続けて頂きたい、と期待をしております。
審査会直前、余裕?の白帯軍団と | ガチガチに緊張の色帯軍団 |
初めて受審する白帯は『上手さ」よりも『熱さ」が大切。全力で大きな声を出して気合いをいれます。
白帯は自由組手の代わりに約束組手。上手く決まったかな?
そして地獄の?基礎体力テストへ。 頑張って! | 型試合も勝敗を決します。 |
黄帯型試合 『平安Ⅱ』 | 緑帯型試合 『平安Ⅲ』 |
誰の型が一番かな?この数カ月間、皆一生懸命稽古をしてきました。
中等部も全力で型の審査に臨みます。
この試合はお互い延長戦になっても 譲りませんでした。頑張った! | お互いの技が交差する瞬間― |
迫力の突きの打ち合い | 闘志と闘志がお互いを磨く 『絶対に諦めないぞ!』 『僕も!』 |
あまり綺麗ではないけれど・・・ 必死な思いが伝わる写真です | ベストを尽くせたかな? 閉会式もキチンと『不動立ち」 |
2008年
冬季昇級審査会 | 第4回昇級審査会 12月14日 |
青武学舎の平成20年度最後の昇級審査会が、この日行われました。
今回は陽光台道場幼年部の選抜メンバーが初参加!緊張感を漂わせて(?)の初受審となりました。 彼らの影響からか、基本稽古の審査の際の気合いが今回は凄かったです。
また組手試合においては、今回から明確な優劣がつかない場合に限って、受審者の同意を得た上で延長戦を行うようになり、白熱した内容となりました。
先生
「延長戦、やるか?」
A君
「やる(そして勝つ)!」
先生
「B君は受けるか?」
B君
「もちろん!やります!」
と実に勇ましく『男らしい』展開に…(笑)
休憩時に子供たちの様子を伺っていると、少数ですが違う道場生同士の交流も見え、反面良い意味でのライバル意識のようなものを感じました。
今後も道場同士、切磋琢磨して向上してくれれば…と思います。
初参加の白帯軍団。緊張の面持ち… | まずは筆記テストから。 制限時間いっぱいまで頑張る |
基本稽古の審査。「気合いれてー!」
力みながら?も、女子も一生懸命に | オレンジ帯の型試合『太極Ⅰ』 |
絶対合格するんだ… | 審査中ですが、 先生も熱くなると身を乗り出して… |
鈴木4級は久し振りの挑戦 | 試合のない白帯は 基礎体力テストを延々と… |
中段回し蹴りが炸裂! | 一歩も引かないで攻め合う |
闘志が交差する、突きの攻防 | これは、見事な回し蹴り! |
審査会を終え、様々な思いを胸に。
夏季昇級審査会 | 第3回昇級審査会 8月24日 |
非常に暑さの厳しい中、夏季昇級審査会がこの日行われました。夏休み中の審査会のせいか、写真を見ると、どの顔も真っ黒に日焼けしています(笑)
今回は白帯の受審者が多く、これまでの中でも最大人数での開催となりました。
特に下九沢道場の幼年部選抜者が今回初挑戦!
この日を迎えるまで様々な葛藤があったようで、
「審査会ではどんなことが見られるの?」
などの質問をご父兄を含めて、多数受けました
(実際に審査会に向けて、ご家庭でも稽古を頑張っていたのでしょう。目を潤ませながら、一生懸命挑戦しておりました。成績も良かったです)。
青武学舎旗揚げからの道場生も級が上がって行き、より高度なものを求められるような立場になりました。
今回はこれまでの審査会の中で最も不合格者の方が多く、初めて空手の昇級の中で挫折を経験された方もいらっしゃることでしょう。しかしこの結果をバネにして、更なる成長、躍進の糧として頂ければと思います
(応援してます。頑張りましょう!)。
まずは筆記テスト。 「うーん、思い出せない…」 | 「先生方の前だと緊張するなあ…」 |
「気合いを入れてー!」「セイッ!」 | 基礎体力テスト。 諦めない姿に先生方も感心してました。 |
約束組手の審査。 白帯の子はもちろん初めて。 | 青武学舎の審査会は大観衆が見守る中、 一人一人審査されます。 |
型の試合。『平安Ⅰ』 | これは見事な膝蹴り! |
後ろ回し蹴りは届いたかな? | 中段前蹴りが炸裂! |
先生方からも高評価だったこの試合。拍手も凄かったです。 先生の総評。『技術面』と『精神面』の2面から。
今回の級審査会に挑戦した道場生の皆さん。完全燃焼? 結果はいかに?
春季昇級審査会 | 第2回昇級審査会 4月13日 |
年度初めのまだ慌ただしい中で、4月13日青武学舎の春季昇級審査会が行われました。
(初めて開催した)前回に比べると受審者の皆さんも雰囲気が分かっているせいか、若干落ち着いている様子でしたが、観客席の観衆の多さを見ると、そのプレッシャーたるは相当な大きさだったのではないかと思われます
(青武学舎の審査会ではこの緊張感に耐えることも試され、審査されます。それが困難な方は受審することもできないのです)。
またスタッフの皆さんも、前回の経験を踏まえて実に手際良く進行を支えて頂けました(いつも長時間に渡り、ありがとうございます)。
今回は青武学舎初の『1級(茶帯1本線入り。黒帯の手前の級です)』にR・W2級(下九沢道場所属)が挑戦しました。
基本技・基礎体力審査、型演武からのバット試割り、組手試合を3試合を見事完遂し、後日先生から昇級を許されました。
審査員の先生から厳しい指摘が幾つかありました… 最年少(5才)の受審者。「稽古熱心な子同士」(先生談)
オレンジ帯は初めての型試合 | 黄帯の型試合は『平安Ⅱ』 |
実際に当てる空手なので、突きの打ち合いでは『負けたくない』という感情が表情に表れます。
これは、見事な上段回し蹴り!
すべての審査が終わった。完全燃焼? | 結果は…? だけどお菓子にニンマリ… |
2007年
秋季昇級審査会 | 第1回昇級審査会 11月25日 |
青少年育成武道教育学舎初めての昇級審査会が、大勢の皆様のご協力によってこの日開催されました。
付添いの方も多く、見学席も随分盛り上がっておりました。
まだ活動を開始して間もない道場なので、白帯の受審者が多数を占めましたが、皆一生懸命頑張りました。
初めて顔を合わせる者同士、 緊張してる? | 筆記テスト「空手の審査で筆記 テストがあるなんて…」 |
基本技の審査。 正面では審査員の先生の厳しい目が… | 約束組手の審査。初対面でも息が合う? |
大観衆の中で一人で型演武。立派。 | 試合は真剣そのもの。間一髪でかわす |
先生の総評 | 『最後はハッピーに』が青武学舎流! 先生からお菓子のプレゼント! |
おまけカメラはとらえていた! ⇒ | あのズッコケを!! |