2009


冬季昇級審査会第7回昇級審査会 12月6日

 インフルエンザが猛威を振るう中、本年度最後となる冬季昇級審査会が行われました。審査会当日が近づくにつれてその影響は増し、稽古への欠席者が増加して行きました。稽古を充分に積めない状態で挑戦した受審者も多く、まさに『気合い頼り』の挑戦でした。

 今回の受審者の中では初めて組手試合に臨むオレンジ帯の割合が多く、開会前の会場の至る場所で緊張したオレンジ帯道場生の顔が見受けられました。

開会して整列してからも彼らに感化されたのか、全体的に会場の空気は重いものとなり、各人表情は緊張感からか硬いものが伺えました。

しかしその緊張感を振り払うかのような基本稽古審査時の気合いは迫力があり、とても力強いものでした。

 型試合では緑・黄帯の試合が接戦が多く、白熱したものとなりました
(審判の方々もどちらに勝敗を決める旗を揚げるべきか苦しんでいられました)。

型の号令をゆっくり目に掛けるので腰の落ち具合と立ち方の正確さが勝敗の分け目となった様です。

 また今回から昇級審査会と同時に『昇段審査受審資格査定テスト』を開催することとなり、2名の1級が審査員の先生方に昇段課題型を査定されました。

難関である昇段審査に合格する実力を高め、「黒帯に昇段」ということが遠い先のことではなく身近に意識し、その「やる気」を高めることが期待出来ます。

ぜひとも1級の道場生には積極的に挑戦して頂きたいと思います。

この冬季昇級審査会では6名の道場生が1級に合格し、昇級となりました。少しづつではありますが、『黒帯への道』を目指す道場生がこの青武学舎からも現れてきました。まだまだ先は長く険しいですが、黒帯という目標を見失わずに頑張って頂きたいと思います。


過去最大の受審者の為受付も大変…
スタッフの皆様有難うございました

これから行う筆記テストに向けて精神統一
 

基本稽古の審査。多人数での気合いの迫力は凄かったです

型試合青帯の部

型試合黄帯の部

接戦が続いた型試合緑帯の部

型試合茶帯の部は難易度の高い『平安Ⅴ』

どちらが上手いかな?

今回初めて行われた黒帯受審資格査定演武。
1級の先輩も緊張?
 

オレンジ・白帯は厳正な採点方式により審査されました


激しい突きの打ちあい。
「負けてたまるか!」

見事な正拳中段突き
 

真剣な良い表情をしています
 
上段回し蹴り
 
痛くても… くじけずに立ち向かう
   
 

激しい蹴り合い。この日の為に磨きあげたものを全力で振り絞ります。

見事な上段回し蹴り。「1本!!」

 
奥足への強烈な下段回し蹴り


先生の総評。皆真剣に耳を傾ける。

多人数の為長時間に亘った審査会。
完全燃焼?

 


夏季昇級審査会第6回昇級審査会 8月23日

  第6回目を迎えた今回の審査会は過去最大の受審者数となりました。そのため審査会の進行を進めるうえで混乱が懸念されましたが、スタッフの方々の過去の審査会の経験を活かしたサポートと成長した中学生受審者のお手伝いにより、むしろ以前の審査会より迅速にかつスムーズに進行することが出来ました。

 型試合は今回から2コート同時進行制、白帯約束組手は5組同時進行制となりましたが、目立ったミスもなく、いずれも前回までの1コート制の時と殆んど変わらない緊張感を保って進行でき、熱戦が続きました。

全体的に型は上級者の方が熱心に稽古に取り組んでいるようで試合内容も良かったのですが、逆にオレンジ・白帯の初級者の型試合のレベルが余り高いものとは言えず、今後の型の稽古に対する意識を考えさせられるものとなりました。

 組手試合は実力が同等の者同士の取組が多く、白熱した内容となりました。

上級者同士の試合になると、試合の取組が数日前に発表になった時点で、過去の審査会で何回か顔を合わせているので対戦相手を意識しているような様子が伺えました。

周囲もそれを知っているので同じ道場の仲間の「注目の試合」にも関心を持ち、自分の試合が終わった後でも熱心に道場の仲間の試合を見守り応援する姿が微笑ましかったです(中には審査を今回受審しない道場生も試合の応援の為に来場してました)。

 また、今回から中学生の筆記テストが無くなり代わりに事前に課題を与えられた『小論文』を当日受付に提出するという方式に変わりました。

多感な時期の中学生に「武道家とはどうあるべきか?」ということを考えさせるきっかけになればとの考えで実験的に試みてみました。

その小論文の書かれた内容を読むと、文面から中学生ならではの純粋な正義感が感じられ、この気持ちを本気で忘れないでいてくれれば少し大袈裟ではありますが『日本の未来の宝』となってくれるのではないかと感じました。

青武学舎の素読と訓話による道徳教育を顧みて、その考えを頭に留めるだけでなく、肝(はら)に落とし『胆識(たんしき)*胆力のある実行力を伴った見識』を身に付け強く育てる意味でも今後も続けて行きたいと思います。

 最後に、この日の天気は幸か不幸か?朝から快晴で、この夏最後の猛暑の中での開催となりました。

エアコンのない大変暑い会場でしたので熱中症による事故が懸念されましたが、スタッフの方々の「マメな声かけ&給水促し作戦」により、何事も無く無事に終えることが出来たことが何よりも有り難かったです
(スタッフの皆様、お心遣い誠に有難うございました。またとても暑い中でのスタッフ業務、御苦労様でした…)。

 


『渋谷緑帯3人衆』は直前まで型稽古を反復。
「もう大丈夫かな…?」

過去最大人数の受審者。
壁から壁までズラリと
 

筆記テスト答案用紙を前に気合が入る?

スタートと同時に全力で答案用紙相手に「組手」を挑む
 

基本稽古審査時のそれぞれの表情。慣れて余裕のある顔。緊張して必死な顔、それぞれですね…


基礎体力審査の柔軟&拳立て伏せ。

中学生は今回から拳立ては30回。
少しキツイ?
 

 


今回から2コート同時進行となった型試合。
青帯は『太極Ⅲ&平安Ⅰ』

黄帯の型試合は『平安Ⅱ』

 

緑帯線なしは『平安Ⅲ』で試合を

白帯の約束組手の審査は今回からは勝敗で評価を決めるのではなく、一人一人を採点する方式となりました。その為、細かいミスも指摘されます


とても暑い中皆よく頑張った!
地獄の?白帯基礎体力テスト

組手試合前の緊張感あるそれぞれの表

 


上段回し蹴りが鮮やかにヒット!

真剣さが伺える良い表情です

 

 

正拳突きで相手を追い込む。
「負けてたまるか!」

真剣勝負だからこそ慎重さを忘れずに

 


中学生同士の激しい戦い。
鋭い上段回し蹴りが炸裂!

これが一番嬉しい?
最後は先生方からお菓子のプレゼント!

 

 

 

春季昇級審査会第5回昇級審査会 4月19日

 青武学舎平成21年度最初の昇級審査会となった今回の審査会。

昨年度まで小学6年生だった道場生も4月からは中学生となり、『一般部(中等部)』として初の審査会となりました。
中学1年生とはいえ入門時に比べて随分と逞しくなり、最前列に並んだ姿は中々の迫力がありました
(中学生は部活、試験との兼ね合いがあり継続するのは難しい年代ですが黒帯まで頑張ってもらいたいです)。 

 また昨年から活動を始めた橋本道場の道場生数名が今回初めて受審しました。

その影響もあり白帯の受審者が増え、過去最大人数での審査会開催となりましたが、お手伝いをして頂いたスタッフの方々の手慣れた進行によりスムーズに行うことができました
(アクシデント時も過去4回の経験をそれぞれ活かして頂いておりました、有難うございます…)。

 また型・組手試合も全体的にレベルが上がってきており、熱戦・接戦が続きましたが(組手試合では9試合が延長戦まで縺れ込みました)基本稽古における細かい指摘、注意が審査員の先生方から今回は多かった様な気がします。

上級者も、もう一度基本技を見つめ直す時期に来ているのでしょう。  

 青武学舎の旗揚げからの道場生も次回からは茶帯に挑戦するようになります。

 初心を忘れず稽古を続けて頂きたい、と期待をしております。

 


審査会直前、余裕?の白帯軍団と

ガチガチに緊張の色帯軍団

 

初めて受審する白帯は『上手さ」よりも『熱さ」が大切。全力で大きな声を出して気合いをいれます。

白帯は自由組手の代わりに約束組手。上手く決まったかな?


そして地獄の?基礎体力テストへ。 頑張って!

型試合も勝敗を決します。
 

黄帯型試合 『平安Ⅱ』

緑帯型試合 『平安Ⅲ』
 

  

誰の型が一番かな?この数カ月間、皆一生懸命稽古をしてきました。

中等部も全力で型の審査に臨みます。


この試合はお互い延長戦になっても
譲りませんでした。頑張った!

お互いの技が交差する瞬間―
 

迫力の突きの打ち合い

闘志と闘志がお互いを磨く
『絶対に諦めないぞ!』 『僕も!』



あまり綺麗ではないけれど・・・
必死な思いが伝わる写真です

ベストを尽くせたかな?
閉会式もキチンと『不動立ち」