2011年  

冬季昇級審査会   第12回昇級・第1回昇段審査会 12月4日

 

イベントとして行われる昇級審査会も12回目を迎えた今回、いよいよ青武学舎初の昇段審査会を同時に行うこととなりました。

 

 

昇段審査には3名の1級が挑戦することとなり、この日を迎えるまで学校行事と両立させながらもそれぞれの道場生の仲間とともに苦しい稽古を積み重ねて来ました。

 

今回昇級審査会に出場した道場生は自分自身の審査に挑戦しながらも初めて行われる昇段審査会に深く関心を持っていた様子で見学の際も一緒に稽古に励んできた先輩の健闘を応援する様に見守っておりました。

 

 このように今回の『冬季昇級審査会』は通常の審査会の緊張感に加えて『青武学舎初の黒帯誕生』の時を見届けようとする厳粛な空気が漂う中、熱戦が繰り広げられました。

 

昇級型審査は全ての帯が試合形式ではない細やかなジャッジによる採点制で行われました。記録係が受審者各々1名ずつ付き「ミスは許されない」という採点制独特の緊張感がありました。

 

特に審査型が2種目あるオレンジ・青帯の道場生は事前から苦戦が予想されていたせいか意気込みが感じられ、当日も開会式の直前まで熱心に稽古に励んでおりました。

『昇段審査受審資格査定テスト』は1級受審者の間で「同じ1級の仲間の3名が昇段審査にこの日挑戦する」ということもあり
「次回は自分が挑戦出来るように」
という熱い気持ちが随所に見受けられました(テストに挑戦する型の数や基礎体力テスト時の最後まで諦めないで頑張る姿…など)。

昇段審査での連続組手の相手をする際も意識してしまうのか、果敢に攻め立てる道場生もおりました。

そして最後に『色帯後輩の温かい応援』を背にまた受審者以外の『ライバル1級の熱い視線』を受ける中、青武学舎初の昇段審査は静かにスタートしました。

    

 

―青武学舎初の黒帯は誕生するのか?―

 

 

いよいよこの『黒帯への道』のコーナーも今回クライマックスを迎えることとなりそうです。

  

 

会の最初に行った,『指導力テスト』全帯合同で行った『基本技審査』の他に『移動稽古審査』『型審査』『基礎体力審査』『自由組手審査』と続く黒帯挑戦者の当日の奮闘ぶりをご覧下さい。

  

 

審査会前『緊張』の記念撮影。
今回は青帯の受審者が多かったです。
全道場の1級で集合。次回黒帯に挑戦するのは誰かな?
 
審査会開始直前。緊張した表情です。
まずは筆記テストから。
結構これが苦手な子が多いです・・・
 

筆記テストと同時に行われた昇段審査受審者の『指導力テスト』。初対面の子に基本技を指導する様子を先生方が審査します。

 

基本技審査

 

昇段審査受審者が最前列で。『より厳しく』審査されました。
色帯君はまず先生方の前で大きな声を出せることが大切です。

  
昇段審査受審者の基本技審査。技の数が色帯より多く細部に亘って審査されます。

 

  基礎体力の審査。女子は拳立て伏せ、男子は股割りが苦手な子が多いです。

 

型審査

今回は試合形式ではなく細やかな採点形式で行われました。それぞれの帯の奮闘ぶりをご覧ください。

茶帯(2級)型審査『平安Ⅴ』

 

緑帯(3級)型審査『平安Ⅳ』 

 

 緑帯(4級)型審査『平安Ⅲ』

 

黄帯型審査『平安Ⅱ』

  

青帯型審査 『平安Ⅰ』

 

  

オレンジ帯型審査『太極Ⅰ・Ⅱ』

 
 

白帯審査『約束組手』

 

 

白帯基礎体力テスト

 

 

昇段審査受審資格査定テスト

この中から次回の昇段審査に挑戦するのは誰?今回も上級者による接戦が繰り広げられました。

 

 

 

  

 

第1回昇段審査会

移動稽古審査

昇級審査会に参加した各道場の後輩たちが見守る中、青武学舎初の昇段審査が静かにスタート。会場全体に緊張感が漂う・・・

 

  

 

  

  

 

型審査

型の審査は全て『無号令』で行われます。 

『平安』の型も色帯と違い裏回りで行われます。よりこれまで行ってきた稽古の量・質が表れます。

 

~ここで型審査時の写真を交えて『青武学舎初』の昇段審査会受審者をご紹介します~

  

S・S1級 (下九沢道場所属 空手歴7年)

  

T・O1級 (当麻道場所属 空手歴4年8ヶ月)

  

S・Y1級 (当麻道場所属 空手歴4年8ヶ月)

 

 当日の審査型は全部で10種類。いかに集中力を持続させるか・・・ 受審者の奮闘ぶりをご覧下さい。

 

 

  

基礎体力テストも『黒帯レベル』の厳しいものに。先生も思わず?身を乗り出して「頑張れ!」

   

組手試合

今回は各道場選抜代表者の組手試合と連続3人組手が行われました。

 

「道場代表として必ず勝つ!」
力強く相手を追い込んで行きます。
これは相撃ち?激しい攻防。
 


中段回し蹴りが炸裂!

頑張っている目の輝きはヘッド・ガード越しにも伝わります・・・

かなりきつかった?各道場対抗連続組手!各道場の先輩が見守る中、皆頑張りました。

    

昇段連続組手

頑張って欲しい・・・ 多くの道場生と先生方が願い見守る中、昇段連続組手が始まりました。

最初にY1級(当麻道場)が登場。得意の?上段前蹴りが炸裂!

負け無しで見事完遂!その中のうち5人に1本勝ちの好成績でした。試合場を出るまで自分を崩さず、審査して頂いた先生方に挨拶を行う。

 

地味ながら確実に相手の攻撃を受けて捌くO1級(当麻道場)。緊張した中、綺麗な組手を見せてくれました。

こちらも負け無しで見事完遂!Y1級と同じくその中の5人に1本勝ちでした。終わっても気を抜かずにまずは挨拶。

S1級(下九沢道場)の最後の組手は『チャレンジ組手』 大先輩相手に健闘!

3人に1本勝ちの好成績で見事完遂!特に最後の『チャレンジ組手』は大健闘しました・・・

 

閉会式・昇段審査合格発表

 

 

昇段審査は会の進行中に集計も行う方式を採り即日発表となりました。 無事に3名合格!先生から刺繍の入っていない仮帯を授与され早速絞める3人。

多くの道場生や見学席のお付添いの御父兄の方々の拍手を浴びながら・・・ 青武学舎初の黒帯が誕生しました!

全てが終わって― 白帯も色帯も茶帯も・・・ そしてついに誕生した黒帯も。 『誠の道』を目指しまた明日から修行が始まります。

黒帯を修得し、やっと『本物の空手修行の入口』に辿り着いた合格者の3人。まだまだこれからだけど…今日だけは心から「おめでとう!」

*左よりS・Y(当麻道場),T・O(当麻道場),S・S鈴木(下九沢道場)各初段

 

 

 

 
夏季昇級審査会第11回昇級審査会 8月28日

 

  東北地方太平洋沖地震の影響により4月17日に予定されていた『春季昇級審査会』が中止となった為、およそ10カ月ぶりの開催となった今回の第11回昇級審査会。

中止となった春季昇級審査の振り替えは5・6月に各道場稽古の中で約2カ月遅れて行いました。

その為、今回の『夏季昇級審査会』までの稽古準備期間が短くなり受審者は厳選され従来に比べて幾分小人数での開催となりました。

小人数とはいえ、前回に引き続き受審資格を得た道場生は短い稽古準備期間の中で技量を向上させた『意識の高い努力家』とも言え、型・組手試合共に通常よりレベルが高く白熱したものとなりました。

小人数となった昇級審査と対照的に同時開催の『昇段審査受審資格査定テスト』は1級準指導員の道場生が増えたこともありよりスケールの大きなものとなりました。

本年度の昇段審査受審資格者最終選考の意味合いをもつ今回のテスト。
型は『臥竜』『十八』の2つに絞り込み、基本・移動稽古を重点的に行いました。

稽古の中で日常的に行う基本稽古でありますが、『テスト』という形態でそれを見直す機会は上級者である1級クラスになると余りなく、気づかずに間違えていた箇所もあったのではないかと思います。
先生方からも度々指導を受ける場面が見られました。

今回のテストで改めて確認し学び直すことも多かったのではないでしょうか。

移動稽古は有段者レベルの難易度の高い技が多く、始めは苦戦をしておりましたが号令が進むにつれ適応力を発揮し良くこなしておりました。

応用技もあくまでも基本技が土台となっており、逆に言うのならば基本技がしっかりとしたものであるのならば応用技にも充分対応出来るということをおぼろげながらにも感じることが出来たのではないかと思います。

今後も年に3回行われる『昇段審査受審資格査定テスト』のうちの1回は基本技中心に行って行く予定です。

また今回初めての試みとして『昇段審査受審資格査定演武』をプログラムに組み入れ、下九沢道場のK・H1級とA・T1級が挑戦しました。

これは大勢の参加者・見学者が集まり注目する状況下にある昇級審査会の場において型・試割りなどを行うことによって、(プレッシャーに負けずに実力を発揮出来る)精神的な強さを養成することを目的とした演武です。

  自主性を促し演武の内容を決めるのも大体を彼らに委ねて、この日を向かえるまで演武を成功させることのみを目標に集中して稽古を行いました。

失敗も幾つかありましたが、いつものように組手試合の勝利に向けて稽古を積み重ねる日々とはまた違った厳しさを味わう良い経験になったのではないでしょうか。

昇級審査会の最後に先生から年内最後の審査会となる『冬季昇級審査会』の中で青武学舎初の『昇段審査会』も合わせて行うことが発表されました。

今回の『昇段審査受審資格査定テスト』の内容も審議された結果、最終的にS・S(下九沢道場)、T・O(当麻道場),S・Y(当麻道場)1級の3名が選考され昇段審査会挑戦が決定しました。

次回第12回昇級審査会において青武学舎初の黒帯は誕生することが出来るのでしょうか。 彼らの健闘を見守って頂ければと思います。

1級先輩は自分の試合とともに
スタッフ業務がある為大変。
皆でミーティング。
 

  受審者の受付。
今回もスタッフの皆様の活躍に
より速やかに出来ました。
 

試合前の緊張には仲間とのおしゃべりが一番!
何か楽しそう?

審査会直前の整列。黙想して待ちます。

 


筆記テスト開始。1級スタッフが見守ります。

終了後は試合前に精神統一の 『黙想』
 

まずは基本技の審査から。

「セイッ!セイッ!」と大きな
気合いが会場一杯に響きます。
 

腰をしっかり落として「合掌!」 

基礎体力のテスト 『拳立て伏せ』

 

 

白・オレンジ・青帯審査会

白帯『約束組手』

      

基本的に同じ道場同士ではなく他道場の人と組みます。その為緊張感がいつもと違います。


決まってる!かな・・・?

白帯はさらに基礎体力テストを
たっぷりと行います。

 

オレンジ帯『太極Ⅰ・Ⅱ』


青帯 『平安Ⅰ』

 

オレンジ・青帯連続組手


どの組み合わせも違う道場の初対決です。 

意地と意地がぶつかりあう?

 

幼年部の子も頑張って闘い抜きました。

 

白・オレンジ・青帯の昇級審査会の閉会式。先生の話を真剣に聞きます。

 

どの顔も完全燃焼のすっきりした良い表情をしております。

昇段審査受審資格査定演武 

今回初の試みで行われた1級茶帯による『昇段審査受審資格査定演武』。K・H1級とT・A1級(共に下九沢道場)による型『十八』からのバット折り演武。
 

大勢の見学の方々を前にしてプレッシャーも大きかったと思いますが… 頑張りました!

型試合

黄帯型試合『平安Ⅱ』

 

 緑帯(4級)型試合『平安Ⅲ』

 

 

緑帯(3級)型試合『平安Ⅳ』 

 

茶帯(2級)型試合『平安Ⅴ』

     

昇段審査受審資格査定テスト

頼れるのはこの日までの稽古量だけの実力の世界。 静かながらにも『生き残り』を賭けた厳しい空気が漂う

基本稽古

移動稽古

 

 

 

 

型『十八(セイパイ)』

 

 

型『臥竜(ガリュウ)』

 

組手試合

   


中段回し蹴り! しかし間一髪でかわす

真剣な戦い。道場の仲間も真剣に見守ります

 


膝蹴りで攻め込む

上段回し蹴りが炸裂!

      


下段回し蹴り対中段回し蹴り

下段回し蹴りの攻防

 


中段回し蹴りで追い込む

激しい攻めを必死にブロック!

 


踵落としが炸裂!

ヘッドギア越しにも必死さが伝わります

 

S1級(下九沢)のチャレンジ組手。かなり緊張気味でしたが… 黒帯相手に健闘しました。

 

  

1級(当麻*写真左)の『1級同士による』連続3人組手。安定した組手で見事に完遂しました。

 

  

最後に12月に青武学舎初の昇段審査会に挑戦する3名による決意表明? 皆の前で勇気を出して合格宣言!

全ての闘いが終わって・・・ 最後まで残った上級者の受審者。とても暑い中長時間に亘り頑張りました。

  

 


春季昇級審査2011年5月・6月

 

*当初春季昇級審査会は第11回昇級審査会として、4月17日に予定されておりました。しかしながら東北地方太平洋沖地震の余震が懸念されたことと、また被災地の被害状況を考えた際「自粛し少しでも節電などを行い復興に協力すべき時期である」と判断した故に中止とさせて頂きました。

 イベントとしてではなく通常の稽古の中で5月から6月の間、各道場にて『昇級審査』を行うこととなりました。

渋谷道場昇級審査

 

麻溝・陽光台道場昇級審査

 

下九沢道場昇級審査

 

当麻道場昇級審査

   

橋本道場昇級審査

   

*合同のイベントとしては中止となりましたが、道場生の『熱意』に応える意味で急遽、通常の稽古と兼ねながら昇級審査を行いました。

 通常の稽古の中でも『いつもの道場と違う雰囲気』が漂う中、各道場緊張感のある白熱した内容となりました。